ジャーマンカモミールを種から育ててみた(失敗)

最初に・・・

本題について意気揚々と挑んだのですが、結果的に「全部枯れた」という状態になってしました。自分の愚行、今後の教訓含めた備忘録、そして次回のリベンジも含めて、あえて記しておこうと思います。

自身の紹介(管理人について)にも書いていますが、自宅の庭でバジルやローズマリー等のハーブを栽培しています。

ハーブ栽培を始めたきっかけは、今住んでいる一戸建ての家に引っ越してから(数年前です)になりますが、「自宅で栽培したもので何かを得たい」という単純な動機で、例えば育てたハーブをハーブティーにしたり、セージを細かく刻んて自家製ソーセージの材料の一つにしたり、ローズマリーでクリスマスリースの材料として使ったり、と栽培したものを食べたり、作ったりする楽しさってあると思うんですよね。

特に今興味があるのは、カモミールの一年草の品種である「ジャーマンカモミール」です。花の部分を摘み取って、ハーブティーにすると、ほのかなリンゴの香りを楽しみながら飲むことができます。以前に乾燥ジャーマンカモミールを購入してハーブティーにしてみましたが、本当にリンゴの香りがします。

この香りと味が忘れられなくて、いつか自宅でもたくさん育てて、収穫してハーブティーを楽しみたいなあと思うようになりました。

実は去年にジャーマンカモミールをホームセンターで種で購入して、自宅庭で育てたのですが、当時は「ハーブとはいえ、雑草だからね〜」ということで、何も考えずに自宅庭のタイム、ローズマリー、ラベンダー等の他のハーブが生えている土壌にそのまま撒いてそのままにしておきました。結果、きちんと育ったのはわずか2、3株で、実際に花を収穫できたのはそのうちの1株についた2つのみでした。

原因はいくつかあると思いますが、多分他のハーブのほうが生育が強くて、発芽・本葉がでてこれから育つ過程で負けちゃったんじゃないかなと思ってます。

結局、わずか2つの花でハーブティーにしたのですが・・・(当然ですが、ほぼお湯なので味はしませんでした)、今回はきちんと発芽や本葉がでてからの生長をしっかりやった上で、たくさんのカモミールを育てていきたいなと思います。

生長過程での水やりについて

植物を生育するためにはよい土壌に加え、水も欠かせません。カモミールについても、土の表面が乾いたら十分に水をやる必要があり、おそらく毎日水やりすることになるでしょう。ただ、この辺結構面倒くさがり、かつ忘れがちな自分にとっては、うっかり水やりを忘れてしまうかもしれません。

その結果、生長が悪くなるのも嫌なのでどうしようかなあと。「じゃあ、土が乾いてたら勝手に水やりできるようにしようか」と思いつき、これをESP8266と土壌センサー等を使って水やり機を作って運用してみることにしました。

こちらについては別のブログ記事で書いているので、動きに興味のある方はご参照ください。

どこで水やり機を使うか

ジャーマンカモミールを育てる過程としては次の通りと考えています。前回は自宅の庭でそのまま育ててしまったため、確実に育てるのであれば、他のハーブに邪魔をされないポッドを使って育てていこうと思います。ちなみに、今回の水やり機は2番の過程でやろうと思います。

  1. 種まきから発芽、本葉が出るまで
  2. 植え替えして開花まで
  3. 収穫、ハーブティー

用意したもの

トーホクさんのジャーマンカモミールの種です。近所のホームセンターで購入しました。裏の概要を見ると、生産地はポーランド、発芽率は40%、内容量は0.1mlとなっています。

  • 発芽用ポッド(卵パック)

スーパーで購入した卵を保護しているおなじみのパックです。種まきからの発芽用のポッドとして扱うのであればちょうど良い大きさだと思います。

  • 水分受け(食品トレイ)

これもスーパーで購入した豚バラ肉(大)が入っていたトレイです。卵パックが収まる大きさであればなんでもよいと思います。

参考にしたサイトについて

個人的にはCHICACOLABOさんのこのサイトが分かりやすいなと思いましたので、参考にさせていただきました。ありがとうございます!

種まきから発芽まで

発芽用のポッドを作ります。まずは土を入れる卵パックの下半分の卵が入っていた箇所(ここではポッドと呼びます)の底面にいくつか穴を開けます。「千枚通し」等で穴あけしてもよいですが、自宅にインパクトドライバがあったので、ビットを使って楽々穴あけ。

作業板の上で穴開け。木工ドリルで穴あけした跡がたくさんあり、画像的には見苦しいですが

見づらいかもしれませんが、こんな感じで各ポッド6、7ヶ所に穴あけしました。

カモミールのパッケージを開封し、種を取り出します。

0.1mlだとこのくらいです

ポッドに土を入れて、その表面に種を撒きます。発芽で使う土には肥料はいらないようですので、自宅庭にあるハーブが育っている土を使い、ふるいにかけて、土についていた余分な根っこや小石を取り除きました。

土の表面を2ヶ所、ポッドの真ん中を縦方向に軽く掘って0.1mlのカモミールの種子を蒔きます。受け皿には水を入れておき、土の表面には軽く霧吹きで水を吹きかけます。

縦に2ヶ所の窪みがあるところに種を蒔きました

パッケージに書いてあった説明では、発芽適温15°C〜25°Cなので、発芽までは自宅の中に置いておくことにしました。水受けには水がある状態なので、毎日水追加は不要かな。発芽までは7〜10日とのことですので、しばらく様子を見ます。

卵パックのもう一つを被せて、ビニールハウス状態にしておきます

室内で置いておいたのか、実際に5日ほどで芽が出てきました。

この後、約20日かけてようやく本葉がでてきました。

これで、外に出して鉢植えしても大丈夫そうですね。

植え替えして開花まで

水やり機の運用も考えていたので、鉢は大小の2つに分けてみました。

大きい鉢の方は水やり機を使って運用してみました。詳しくはこちらのブログ記事を参照してください。

6月中旬に撮ったものです。だいぶ成長しました。若干混み合っているので、大きな鉢への植え替えした方がいいかな?少し小さいですが、一輪だけ花のつぼみが出ていました。

花が咲いたあとのものを摘み取ったのですが、想像していたものよりかなり小さかったです・・・

ちなみに、小さい方の鉢は自宅の庭に地植えしました。ただ、もともと地植えしていたもう一つのカモミールであるローマンカモミールの生育のほうが勝っています。無事咲いてくれるだろうか・・・

7月中旬の状態を撮ってみました。先月と比べると、なんとなく葉っぱが薄い緑色っぽくなっているのと、葉っぱ一面に粉をふいた感じの状態になっていました。

ネットで検索して調べると、どうやら「うどんこ病」っぽいです。まあ、今年は6月下旬に梅雨明けして夏日が続いたと思ったら、7月に入ってからは途端に梅雨空、雨の天気が多かったので、なおさらカビが出やすい環境だったかもしれません。

あとさらに驚いたこと。カモミールの土壌の表面を掻き出して調べてみると、なんかワサワサしてる「あの虫」がたくさんいるではありませんか!

たくさんの「ダンゴムシ」が土壌表面にびっしりいました!実はコイツも悪さしていたのかな。

とりあえず、手元によい農薬がなかったので、カモミールについては水でうすめた「木酢液」で霧吹きで吹きかけたあと、ダンゴムシがこれ以上カモミールに寄ってこないように、この粉剤で食い止めることにしました。

フマキラー アリ・ムカデ粉剤 1kg

天然殺虫成分、雨に強い撥水、たっぷり使えるお徳用・・・に惹かれて以前買っていたものです。

これをハチ受け(アルミ皿で代用)と鉢の下あたりに粉剤を撒いておきました。これで少しはダンゴムシ減ってくれるかな?

またしばらく様子を見ることにします。

その後・・・全滅

しばらく様子を見ながら8月中旬を迎えました。特に何かを変えた訳ではないのですが、徐々にカモミールの根元の葉が茶色く変色するのが目立つようになりました。どうやら腐りが見え始めてきたようです。

よく見ると根元あたりの葉が茶色になってる・・・

「ええっ!なんで?」と枯れ始めた原因がまだわかっていない状況でした。夏の高温多湿、日差しの強い環境に置いてしまったから?粉剤の影響?それともまだ害虫が鉢の中に住み続けちゃっているから??もう訳分かりません。

こんな状況となり、9月中旬頃になります。遂に全部のカモミールが見事に全枯れしてしまいました・・・そ、そんなぁ。

ほぼ跡形なし。以前に一輪だけ咲いていた細い茎の部分だけ残っているのがなんとも虚しい・・・

なんか、溶けたような枯れっぷりです。

全滅した鉢の状態の土壌を確認してみました。土壌の表面が海苔のようにパリパリっと剥がせるようになっていました。どうやら、細かい苔が表面を覆っていた感じでしょうか。

海苔っぽく、意外とキレイにめくれました

鉢にある土を外に全部出してみましたが、特に気になった点はなさそうでした。うーん、やっぱり土壌の表面が蒸れてしまったことで枯れてしまった可能性が高そうです・・・あとは、せまい鉢での密集と高温多湿な環境だったということでしょうかね。

ちなみに、先日地植えしてみたジャーマンカモミールのほうですが、ローマンカモミールと比べて相変わらずの「負けっぷり」が際立っていました。家の土壌はローマンカモミールのほうがあっているのだろうか・・・

ローマンカモミールは伸びすぎて剪定したのにかかわらず、また勢いよく生え出しています

このジャーマンカモミールが少しでも育って、かつ一輪でもよいので花を咲いてくれることを祈るばかりです。

と、いうことで今年の「種」からのジャーマンカモミールの栽培は見事に失敗でした。

今年の教訓を活かせるか?来年も再トライしたいと思います!

おわり。

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